鍼灸には「何かあるんじゃないか」と思ってる人へ。

f:id:shinkyushi:20170528125917p:plain

 こんにちは!鍼灸師(shinkyushi)です。

 

鍼灸には “何か” あるんじゃないか、僕もそう思っていました。そう思っていたからこそ、鍼灸の道に進みました。

 

科学では解明できない何か。医学ではたどりつけない何か。中国4000年の歴史(?)もあるみたいだし。

 

で、今どうかと言うと「やっぱり何かあった」と思っています。

 

いやー良かった。これを見つけられなかったら、霧の中で鍼灸をやらなければいけなかった。そして、霧の中で鍼灸を続けるのはとても苦しい。僕もそういう時期があったからわかります。

 

で、さっきから “何か” “何か” と言ってますが、具体的な話をしましょう。

以下の3つになります。

 

鍼灸の “何か” ① 脱力すると新たな情報を身体から得られる

指先に力を入れてギュウギュウとマッサージしても、それなりの気持ち良さと効果は得られます。施術者としても、筋肉の硬さなどの情報はある程度キャッチできます。

しかし、その先があるんです。これを一度知ってしまうと「今までよく他人の身体触ってたな…」と思うほどです。

人の身体は「押されると押し返そうとする」というシンプルすぎる仕組みが備わっています。意識レベルではありません。反射的に、押されると押し返そうとします。

いきなり「押されると押しかえす」例を考えるのは難しいので、まずはその逆を考えてみます。

 

酔っぱらいを抱えたことは、誰にでもあると思います。

酔っぱらいは、まったく押そうとしていません。ぐでんぐでんに脱力していて、抱えようとするこちらに全体重をあずけてきます。当然ながら酔っぱらいの身体は支えにくく、いつも以上に重く感じます。

極端な例ですが、この酔っ払いと同じ状態を施術者が作り出すと、相手の身体に緊張を起こさせないことが可能になります。

もちろん酔っぱらうわけにはいかないのですが、脱力して相手の身体に触れると、反発を生まずに相手の身体の状態を診ることができます。

先ほどの「押そうと押し返そうとする」の逆は「どこから押されているかわからないと、押し返しようがない」となります。

 

身体は押されると無意識に加えられた力の方向と大きさを感じ取り、それに向かって反発します。ここで、脱力して相手の身体に触れると面白いことが起こります。

 

相手の身体は触れられたことを察知しますが、こちらが脱力しているため、力の方向と大きさを感じることができません。すると、押し返そうとしてもできなくなってしまうのです。

 

いやー人の身体って面白いですね。ちなみに治療では、脱力して触れても、なお緊張している部位を探し、そこの緊張が抜けるようにアプローチしていきます。

この触り方ができると、いっきに治療の幅が広がりますよ~身に着けるには、脱力できる人に教えてもらうのが一番です。身近にいればの話ですが。

 

ここまで読んだあなたならわかると思いますが、力を思いっきりこめてギュウギュウ押すと、筋肉は思いっきり反発します。マッサージ店でグイグイ押されて「お客さん凝ってますね!」と言われて「やっぱり凝ってたのか~マッサージ来て良かった♪」と喜んでいる場合ではありません。誰でもグイグイされたら筋肉は硬くなるんですって。

 

鍼灸の “何か” ② ツボは存在する

巷では「ツボは存在する」「いや、そんなものは無い」と論争が繰り広げられているようですが、ツボは存在します。

ツボは「鍼で刺激されるといつも決まった生理現象を引き起こす身体の一点」と定義できます。全身に存在し、その大きさはミリ以下のものから、比較的大きなビー玉ほどのサイズのものまで、さまざまです。

(※実際にビー玉の形をしているわけではなく、大きさのスケールの話です)

それぞれのツボごとに、身体に引き起こす作用が異なります。一つ一つのツボの作用を丹念に調べていくと、あるツボと特定の部位、あるツボと特定の動作が密接にかかわっている事がわかります。

なぜ世間では「ツボはある」「いや無い」というどちらの意見もあるのか?

それはツボが引き起こす作用を観察できていないからです。

鍼でツボを刺激する前後、ビフォーアフターをキチンと観察していないと、せっかく変化が起こっても気づくことができません。患者さんが楽になったかどうか、という感想だけを変化の指標にしていても、なかなかツボが身体に起こす変化に気づけないんです。

 

鍼灸の “何か”③ 体の離れた部位同士の連動

ツボが起こす作用を観察していると、明らかに無関係に見える身体の部位同士が連動していることがわかります。これを利用すると「遠隔治療」ができます。

遠隔治療とは、痛みや症状のある局所に鍼するのでなく、離れた部位に鍼で刺激を与えて症状を解消する方法です。

 

しかもこの2点は離れているにも関わらず、瞬時に反応するものが多くあります。

どういうことか?つまり、全然関係なさそうなところに鍼をして、瞬時に症状を解消することができるんです。

 

あやしいですか?あやしいのは承知しています。このブログだけで信じてもらうことはとても困難なので、まぁ良いです。

 

 

ここに上げた3つは鍼灸にある “何か” のごく一部です。むしろ言語化したことで失われた情報、伝わっていない情報があります。

 

それでも僕は言語化、具体化を続けていきます。

これしか鍼灸の神秘を解き明かす方法は無いと思うからです。

 

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)